曇り玉のZUIKOで味わうOLYMPUS BLUE
おすすめ度
購入のしやすさ 7/10
OLYMPUS SIXは、安価で取引されていることが多いです。ただ、状態が良好なものは非常に希です。
使いやすさ 2/10
- おそらく、バルサムではなく、レッドCのコーティングが劣化しているのか、3群目の中央に曇りが生じている個体です。古いOLYMPUSのレンズは曇りが生じやすいそうです。この曇りのために、滲みが生じます。フードが必須です。
- M42フランジバックに対して、22.2mm延長する必要があります。
- このレンズにはヘリコイド機構が備わっているため、ヘリコイドは不要です。しかし、最短撮影距離が5 feet(1.5m)はやや長めです。これを解消するため、マイクロヘリコイドがあった方が、無難です。
- Tessar型のこのレンズはピントの山が見やすく、非常に合焦させやすいレンズですが、曇りのせいで、逆光では難易度が上がります。
現代レンズと比較した描写の独自性 8/10
いわゆる”オリンパスブルー”が、アンダー部分に強く出てくる、面白い描写です。曇りによるは白黒にすると、違和感が無くなります。「レッドCの曇りは、もしかすると、劣化では無くオリジナルなのでは無いのか?」という疑問さえ出てくる描写です。
総合 2/10
この曇り玉は、価格は安価ですが、カラーで使うと相当大変です。かなり忍耐が必要なレンズです。
このモデル
Olympus Sixは1939年から販売される中判カメラです。この派生モデルとして、Chrome Sixが1948年から販売されました。このフラッシュ同期モデルに搭載されていたレンズです。
1954年にD.ZUIKO表記に置き換わるまで、Chrome Sixには、ZUIKO 7.5cm F2.8とF3.5が搭載されていました。Camaraーwikiによると、ZUIKO, ZUIKO C.(Coated.), Zuiko F.C(Full Coated.), D.ZUIKOは、基本設計は全てTessar型型のようです。
このレンズは、1948年頃の赤色Cマークのみの、COPALシャッターに付けられたものです。
撮影準備
3D Printer出力
M42フランジバックに対して、22.2mm延長する必要があります。シャッターユニットを固定するリングの外周は38mmですので、ワンピースのTubeであれば、M42ネジ内径を38.5mm以上である必要があります。このことから、2ピース構造としました。
内面処理
3Dプリンター出力品の内面は、アクリル塗料(ターナー色彩 アクリルガッシュ 暗黒ブラック)の塗布を行いました。
内面処理
3Dプリンター出力品の内面は、アクリル塗料(ターナー色彩 アクリルガッシュ 暗黒ブラック)の塗布を行いました。
この塗布には、筆を用いるよりも、キムワイプか、ケイドライが向いていると思います。
ヘリコイド付きマウントアダプター
M42-NEXヘリコイド付きマウントアダプターで最短撮影距離を短くします。
撮影(作例)
アンダー部分は、光の状況により、青が強く出ます。
おそらくCコートの曇りのせいで白は滲みますが、白黒にすると滲みが良い雰囲気を出します。
かなり、怪しい雰囲気が出てきます。
開放では、輪郭の強い、球ボケも出てきます。
階調は少なめで、白飛び・黒潰れしやすい描写です。
曇りも、良い意味で独特なエフェクトになっています。
フードをしていても、フレアが発生することもあります。
ありがとうございました。