円形ボケが印象的なクセノタール分離テレ型
おすすめ度
購入のしやすさ 5/10
最近は、国内でMIRANDAレンズの流通が減少しています。その中でも、標準領域でないものは探すのが難しくなっています。しかし、マウントアダプターの難易度が高いMIRANDAマウントです。価格相場は安価傾向です。この流通量の少ない105mmでも、運が良ければ5千円未満で入手可能です。
使いやすさ 7/10
- MIRANDAマウントレンズ全般に、マウントアダプター用意するのが困難です。
- 最短撮影距離1.2mはやや長めです。L39に変換して、ヘリコイド付きアダプターを介在させても、改善量は少量です。(マクロ用途には向きません。)
- 重量340gは、F2.8の明るさを考えると妥当です。しかし、フロントヘビー傾向のため、実際の重量よりも重く感じます。
- 操作での欠点は、最小絞り16を超えてリングを越えてリングを回転させると、EEモードになります。解除するためには、EE解除ボタンを押しながら、絞りリングを回転させる必要があります。ファインダーを覗きながらの操作は、大変です。
現代レンズと比較した描写の独自性 7/10
- 開放では、合焦面よりも奥の点光源が円形ボケとなり、広がります。ボケがウルサすぎる感もありますが、非常に魅力的な描写です。
- 線は細く、繊細な描写です。
- 耐逆光性のは弱めで、フレア&ゴーストが出現します。
- 順光ではコントラスト高めで、色のりの良い、くっきりとした描写ですが、斜光~逆光では色のりが極端に悪くなり、淡い色になります。
総合 6/10
独特の描写が楽しめる、素晴らしいレンズだと思います。手頃な個体が見つかれば、すでにMIRANDAマウントアダプターを導入している人には、おすすめ出来ます。しかし、MIRANDAマウントアダプター導入の障壁の高さから、新たにマウントアダプターを購入する人にはお勧め出来ません。
このモデル
ミランダ研究会によれば5群5枚の構成です。
これはレンズ設計のすべて(電波新聞社) ページ 著 135によると、Xenotar分離テレ型だそうです。
ミランダ研究会では、ECでない”E”レンズは、1963-1976に製造されていたそうです。ECが1975,1976年の製造なので、実質は1974年頃までだったのではないでしょうか。この、Eの105mm F2.8 の販売開始時期ですが、lens-dbによると1972年になっています。他のECと同じく、1975年には、同じレンズ構成のEC 105mm F2.8が販売されています。つまり、Eの105mm F2.8 は、1972~1974年の3年間に製造販売されたと考えるのが妥当でしょう。
- 当時のMIRANDAカメラの販売数
- 比較的、不人気な中望遠
- 販売年数の少なさ
これらを考えると、圧倒的に総販売本数は少なそうです。状態の良い安価な個体を、中古市場で見つけるのは難しいかも知れません。
もっとも、EであってもECであっても、105mm F2.8はレンズ構成に変化は無さそうです。
撮影準備
カメラへの接続
2024年現在、SONY Eマウントへの接続を考えた場合、いくつかの候補があります。
1.MIRANDA → NEXアダプターを探す
Amazonでは、Fotodiox名のアダプターが販売されていますが、高価です。国内在庫がありそうでした。
AliExpressでは、LAINAブランドのアダプターが半額程度で販売されています。日本到着までには2週間以上かかるのが普通です。
購入したマウントアダプターに記載される●印に合わせてレンズをマウントすると、距離計が上面ではなく、180°ずれてマウントされました。
しかし、このMIRANDAマウントアダプターは、●印から、左右90°か180°ずらしてもマウント可能でした。
2.MIRANDA →NKF NKF→NEX アダプター
Amazonで MIRANDA→Nikon Fマウントアダプターを発見しました。
しかし、フォトスクによると、NIKON Fマウントのフランジバックは46.5 mmなのに、MIRANDAは41.5 mmですから、MIRANDA →NKFマウントアダプターは、フランジバックが合わないはずです。これに失念して購入してしましました。
当然「補正レンズ入り」でした。
3.MIRANDA →L39 L39→NEX or L39→LM LM→NEX アダプター
ebayで出品されていた、MIRANDA →L39マウントアダプターを発見しました。
そこで、L39-LM + LM-NEX(マイクロヘリコイド付き) でカメラに接続しました。
購入したマウントアダプターに記載される●印に合わせてレンズをマウントすると、距離計が上面ではなく、90°ずれてマウントされました。
しかし、このMIRANDAマウントアダプターは、●印から、左右90°ずらしてもマウント可能でした。
レンズキャップ
今回のレンズにはリアキャップが付属していませんでした。そこで、リアキャップを3Dプリンターで出力しました。
撮影(作例)
奥の点光源が美しい円形ボケとなります。
六角絞りですので、光源ボケは絞ると六角形になります。
ボケがうるさく感じることもあります。
状況によっては二線ボケに見えることもあります。
逆光ではフレアが出て、低コントラストになります。
ゴーストも発生します。
絞り込むとかなりシャープになります。
ありがとうございました。