CHIYOKO SUPER ROKKOR 50mm F2

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SUPERの理由

おすすめ度

購入のしやすさ 5/10

製造本数が多いモデルとは思えませんが、国内で高騰していません。鏡筒の歪み、カビ、曇りなど、何らかの欠陥を抱えている個体であれば、1万円以下で流通しています。良い状態の個体を、1万円以下で探すのは、困難です。

使いやすさ 5/10

ライカスクリューマウントとこのフォーカスリングの組合せは、非常に格好いい組合せです。しかし速写性に優れるか? 操作性に優れるか?と聞かれれば、そうは思いません。一眼カメラで合焦させるには使いにくいです。総金属製の鏡筒は、格好いいですが、重量感があります。この様に、このレンズの特徴である外観は、操作性という観点から低く評価をします。もっとも、重量はありますが、カメラ装着時のバランスは悪くはありません。また、変形ダブルガウス型のこのレンズは、ピントの山は非常につかみやすいため、使っていて楽しいレンズであることは確かです。

現代レンズと比較した描写の独自性 7/10

開放では、ダブルガウスの特徴であるグルグルボケが現れますが、うまくコントロールされています。光源のボケは、グルグルボケに引っ張られて、レモン型ボケになります。F4~F11まで、星形絞りになります。また、開放では、やや周辺狭量落ち気味です。Cマーク無しのためゴーストが発生しますが、ZUIKOやTAKUMARの様な、派手なものが出るわけではありません。開放で柔らかい描写ですが、5.6まで絞ればシャープになります、といっても、カリカリではありません。

総合 6/10

全群繰り出し式ヘリコイドが使いにくいため、L39ヘリコイド付きマウントアダプターを使用することで、使用感は向上します。状態の良い個体が格安で入手できれば、ラッキーです。使いやすい標準域の変形ダブルガウスです。

このモデルとこの個体

上の図は、MINOLTA.suのトレース図になります。珍しい変形ダブルガウス型になります。この構成図を見たときに、初代Summicron 50mm F2の構成図に非常に似ていることに気がつきました。出品者のひとりごとさんによれば、Summicronは1枚目と3枚目にトリウム硝子を使用しているため、本レンズが構造をコピーたとしても、光学性能は異なるのではないとのことです。重量は250gで、若干重さを感じます。10枚絞りで、F4~F11まで、星形絞りになります。

この個体はヤフーオークションで、1万円ほどで入手しました。カビありの個体でしたが、目立つカビは簡単に除去出来ました。このモデルは前期型の、Cなしモデルです。

撮影(作例)

ダブルガウス型の特徴である、グルグルボケは健在です。

逆光では、やはりゴーストが発生しますが、決して逆光耐性が弱い訳ではありません。

前ボケも、グルグルボケになりそうです。

若干の周辺光量不足が出る場合があります。

この、柔らかい感じはすばらしいです。

少し絞ると、シャープさが向上します。

L39ヘリコイド付きマウントアダプターを用いれば、マクロもある程度こなせます。

ありがとうございました。

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