ASAHI Opt. Takumar 58mm F2

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Sonnar型なのか、変形ガウス型なのか?

おすすめ度

購入のしやすさ 7/10

国内オークションサイトでは、潤沢ではありませんが比較的多く販売されているレンズです。あまり流通量はないと想像できますが、開放絞り値の低さから人気が少なめで、1万円前後と妥当な価格で販売されています。(特に日本の若い世代と海外の人)の認知度の低さから、現状の妥当な価格を維持しているレンズだと思います。また認知されていても「Sonnar型」として知られているため、比較的低価格を維持しているのかも知れません。

使いやすさ 6/10

10枚絞りの総金属鏡筒ですが、重量は185gで小型ですので、重さは感じにくいです。クリック感のないプリセット絞りは癖があり、数値も見えにくく、慣れるまで時間を要します。古いSuper-Takumarと同じく、マルチコートがなされていませんので、逆光耐性は低いレンズで、フレア・ゴーストが発生します。最短撮影距離は0.6m以下です。マウントは汎用性のあるM42で、評価出来ます。

現代レンズと比較した描写の独自性 8/10

フレアが発生しなければ、こってりとした色のりをします。併せて、合焦面より遠くの点光源は、中心に向かってレモン型に扁平します。近接撮影では、中望遠がグルグルボケになりそうです。まるで、Sonnarとダブルガウス型の特徴を交互に出してくる、不思議なレンズだと思います。

総合 8/10

順光であれば、色のりが良くこってりとした独特な描写です。ボケは点光源がレモン型になり、ぐるぐるになりそうです。非常に面白い描写です。M42マウントは汎用性の高いマウントです。1万円前後で買えるならば、非常におすすめ出来るモデルです。

このモデルと個体

雌山亭さんによれば、 4群6枚で、構成図は確かにSonnar型に見えます。しかし、web上を調べているうちに、aoco23102さんの記事を拝読して驚きました。変形Double Gauss型であると主張する人がいることです。たしかに、その様にも見えます。コメント欄でaoco23102さんosakawankoさんと、Sonnarなのか変形Double Gauss型なのかという繰り広げられる議論は見物です。残念ながら私は詳細な知識を持ち合わせていません。しかしこのモデルは、海外では非常にレアなモデルのようで、知名度もありません。その証拠に、LENS-DB.comにも記載されていません。1957年5月発売の、このモデルはどの様な描写なのか楽しみです。

撮影準備

M42ですので、M42マウントアダプターか、ヘリコイド付きM42マウントアダプターを使うこととなります。ピン押し問題はありませんのでどのマウントアダプターを選択しても問題はありません。


(バシュポ) Pixco ヘリコイド付きマウントアダプター M42レンズ-ソニーNEXカメラボディ対応 m42-NEX
(Rakuten)

撮影(作例)

F8まで絞ると端正な描写をします。

開放では、収差の嵐が押し寄せます。合焦面よりも遠い点光源は、玉ボケになり、レモン型になります。条件では、ぐるるぐボケになりそうです。まるで、典型的なダブルガウス型の様な描写となります。

 

一方、「日陰では」色のりが良く、不思議なボケになってしまう、まるでゾナーの様な描写にもなります。

さらに、Takumarらしく、フレア&ゴーストが発生します。

ありがとうございました。

 

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