速写可能なマウントアダプター(Eマウント)作成
概要
LOMO T-43は、Smena-8Mに付いていたトリプレットです。ヘリコイドを持たない状態で外されていることがほとんどですが、日本国内で流通している改造品には、何らかのレンズヘリコイドが結合されていることが多いと思います。
今回、ebayで別のアイテムを、ウクライナから購入した際に、出品者(OldKefirusUSSR)さんが、LOMO T-43を同封してくれました。以前にT-43について、M42ヘリコイド付きマウントアダプターを使う使用法で撮影した結果を記載しましたが、ヘリコイドも3Dプリンターで自作して、NEX(SONY E)マウントに直付けするようにしようと思います。
方策
M42-NEXアダプターベース(Amazon )を用いるとT-43のバックから17mmで確実に無限遠が出ます。この17mmの空間にヘリコイドを押し込めます。また、ヘリコイドはT-43の性質を考えて、回転角度あたり、繰り出し量の多いものにします。そのことで、「正確なピント調整」は難しくなりますが、「速写性に優れた」ものになります。
撮影準備
17mmにヘリコイドを仕込み、パーツ5とパーツ3、パーツ5とM42-NEXアダプターベースは、それぞれ接着しました。
内面反射防止は、以下を行いました。
撮影(作例)
条件が良いと、解像感は高くはありませんが、十分な写りをします。
良くも悪くもトリプレットの描写です。四隅は解像度が低く、流れます。周辺光量も不足します。
逆光ではフレアが出現します。これも、このレンズの持ち味です。
周辺光量落ちも愛おしくなります。
マゼンダ被りも現れます。
ありがとうございました。