Rollei Planar HFT 50mm F1.8

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Planarの名に恥じない描写力

おすすめ度

購入のしやすさ 7/10

Rollei Planar 50mm F1.8は、Carl Zeiss Planar(Yashica Contax)50mm F1.7 よりも人気が無く、若干安値で流通しています。おそらく、Planarの名がつくレンズでは最安値の銘柄になります。2024年現在では、保証なしであれば1万円程度で入手可能だと思います。しかし、Yashica Contax Planar 50mm F1.7 よりも流通量は少なく、良い状態の個体を見つけるのは、少し困難です。

使いやすさ 8/10

非常に使いやすいレンズです。使用感において、全く不満のない完璧な作りです。最短0.45mでこれも十分です。このレンズの唯一の欠点は、マイナーなRollei QBMマウントであるという点のみです。対応レンズの少なさからマイナーマウントではありますが、大手中華サプライヤーがマウントアダプターを市場に供給しているため、Amazon経由でも容易に安価に入手可能です。

現代レンズと比較した描写の独自性 8/10

線が細い安定の変形ダブルガウス型の描写です。他のPlanar同様に開放ではとろける描写で、絞るとハイコントラストでキリッとした描写になる二面性を兼ね備えています。開放がF1.8に制限されていますので、ぎりぎりグルグルボケが出ない様に制御されています。

総合 7/10

いわゆる「Planar」を低予算で購入することを考えると、候補に挙がってくるレンズです。Rolleiに思い入れが無い人でならば、積極的にはおすすめ出来ないレンズです。Rollei QBMマウントの対応レンズには選択肢は多くありません。HFTコーティングも、デジタルカメラのオートホワイトバランスの前ではその独自性を発揮することは出来ず、一般的な乱反射防止コーティングと同様です。ほぼ同じレンズ構成の、Y/Cマウント Carl Zeiss Planar 50mm F1.7 のほうが幸せになれると思います。

このモデルについて

LENS-DB.comによると、6群7枚の変形ダブルガウス型レンズです。Rollei Planar HFT 50mm F1.8は、Rolleiflex SL35の販売に合われて作られたレンズで、1970年から1976年のVoigtländer へのブランド変更まで販売されました。

出品者のひとりごとさんによれば、このレンズは4世代あるみたいです。

第一世代は Carl Zeiss銘で西ドイツ製

第二世代は Rollei銘でシンガポール製

第三世代は コーティングの変化があり、Rollei銘でシンガポール製

第四世代は Voigtländer銘で COLOR-ULTRON 50mm F1.8に変更

本レンズは第三世代になります。本レンズはヤフーオークションにて、1万円以下で販売業者から購入しました。

マウントアダプター

マウントアダプターは QBM-LM / LM-NEXを用いました。

撮影(作例)

開放では非常に柔らかい、ダブルガウス型特有の描写です。それでいて、色は、コントラストが高めです。背景の点光源はレモン型になって、グルグルになる手前で止まっています。

F8まで絞り込むと、とてもシャープになります。

一段絞ったF4では、柔らかを残したままです。

最短撮影距離0.45mは十分です。

SS 1/160で撮影しました。

ありがとうございました。

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